セキュリティ · 赤入れ

更新 2026-07-25

実務での漏洩を防ぐ画像・PDF黒塗り(マスク)の正しい手順

「黒い四角を載せただけ」のPDFは、選択コピーで裏の文字が出ることがあります。見た目の黒さと、データが消えたかは別問題です。

SUGUDASU の 赤入れは、画像または PDF ページを Canvas 上でラスタ化し、ピクセルを上書きしてから PNG / JPEG / PDF 出力します。Acrobat 等の正式な墨消し(PDF構造削除)ではありません。

この記事でわかること

  • PDFの図形重ね・Excel背景黒が危険な理由
  • 安全寄りの条件(ラスタ化+不透明ピクセル上書き)
  • 赤入れでの黒塗り実務と提出前チェック
  • ぼかし・矢印・枠は「隠し」ではないことの整理

危険な「見た目だけの黒塗り」

PDFに黒い図形を重ねただけ

Office で黒矩形を置き PDF にすると、上は図形・下はテキストのまま、という構造になりやすいです。テキスト選択でコピーできるケースがあります。スマートフォンの簡易PDFビューアでは注釈レイヤーが描画されず、黒が見えず丸見えになる事故も報告されています。

Excelのセルを黒背景+黒文字

見た目は隠れてもセル値は残ります。PDF化後もコピーで金額が出ることがあります。隠すなら値そのものを消すか、ラスタ化した画像として塗りつぶしてください。

半透明マーカー・弱いぼかし

不透明度不足のペンや軽いぼかしは、コントラスト調整で輪郭が戻ることがあります。機密値は不透明な黒塗り(ピクセル置換)を優先します。

安全寄りの技術条件

  1. テキスト/ベクターを残さず、1枚のビットマップにする(ラスタ化)。
  2. 隠したい矩形のピクセルを、元データを引き継がない不透明色で上書きする。
  3. 提出前に、別ビューアでテキスト選択できないこと・極端な明るさ調整でも文字が浮かないことを確認する。

Acrobat 等の正式な「墨消し(Redaction)」は PDF 構造ごと削除する別カテゴリです。本ツールはそちらを再現しません。

SUGUDASU 赤入れでの手順

  1. 赤入れに PNG / JPEG / WebP / GIF / PDF をドロップ(データはサーバーに送信しません。入力データの POST 確認は SUGUDASU の約束 · 非送信の検証ガイド)。
  2. PDFの場合: ページを画像として開き、隠したいページだけ黒塗り · ぼかし · モザイクを適用する(編集したページのみラスタ化して出力。未編集ページは元PDFのまま)。
  3. ツール「黒塗り」で範囲ドラッグ。機密が高い値ほど黒塗りまたはモザイク。マニュアル向けの「ぼかし」は推測余地が残る場合あり。
  4. 「コピー」または「PNG保存」/PDFなら「PDF保存」。矢印 · 枠 · 楕円は指摘用で、隠しではない
  5. 出力を開き、選択コピーと目視の塗り漏れを必ず確認(塗り漏れは利用者責任)。

現場の失敗談

  • 注釈の枠だけで目隠し → 別端末ビューアでレイヤー無視 · または枠の内側が読める。
  • 矢印だけ貼って実データが残存。
  • ぼかしだけでマイナンバーを隠したつもりになる。

提出前チェックリスト(塗り漏れ防止)

フェーズ 確認項目 最低ライン 見落としやすい点
処理前 PDFをラスタ処理するか 編集ページは画像化され、選択コピーできない 未編集の原本PDFをそのまま配布してしまう
処理中 黒塗り範囲の余白 文字外周を1〜2文字ぶん含める 桁末尾や記号だけはみ出す
処理後 別ビューアで再確認 拡大・明るさ調整でも可読断片なし 同一アプリでしか確認しない
提出直前 添付ファイルの取り違え 加工済みファイルのみ添付 原本PDFを誤添付する

免責

ピクセル上書きは画像そのものの復元を困難にしますが、ファイル名、処理前コピーの残存、塗り範囲の漏れ、メタデータの扱いまで保証しません。重要な公開前は複数ビューアでクロスチェックしてください。免責事項プライバシーも参照。

よくある質問

PDFファイルをそのまま墨消しできますか?

Acrobat 型の構造削除墨消しではありません。赤入れはページを画像として開き、編集したページだけラスタ化して出力します。複数ページはページごとに隠したい範囲を処理してください。

白塗りはできますか?

白塗り専用モードはありません。機密値は黒塗りまたはモザイクを推奨します。黒塗りが最も「隠した」と説明しやすいです。

画像はサーバに残りますか?

読み込みからコピー · 保存までブラウザ内です。タブを閉じるとメモリ上のデータは消えます。

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